030807
自分の父親が薄毛の場合、将来自分も薄くなり、ついには禿げてしまうのではないか。そう考えたことが、一度はあると思います。

薄毛の原因にはストレスや食生活、ヘアケアなどもありますが、最も大きな原因は「遺伝」です。

では薄毛は母方、父方のどちらから遺伝するものなのでしょうか。

薄毛遺伝子はX染色体に含まれている

フランスのボン大学の研究チームが2005年に、薄毛の遺伝に関する研究結果を米専門誌「アメリカン・ジャーナル・オブ・ヒューマン・ジェネティクス」に発表しました。

そこには薄毛遺伝子は女性、つまり母方から子供に引き継がれると述べられています。

男性が持つのがY染色体、女性が持つのがX染色体ですが、X染色体には「アンドロゲンレセプター(受容体)」と呼ばれる薄毛遺伝子が含まれています。

つまりこのアンドロゲンレセプターは母方から引き継がれるのです。

またこの分野での近年の進歩はすさまじく、「ジヒドロテストステロン」という男性ホルモンが、薄毛化を引き起こす事が分かっています。

この男性ホルモンは、髪の毛を成長する期間を短くして、次の毛が出てくるのを待たず休止期に移行させてしまう働きをもっています。

先に述べた「母方から引き継がれるアンドロゲンレセプター」という受容体の感度が低い場合、ジヒドロテストステロンの影響を受けやすく薄くなってしまいます。

薄毛の遺伝は母方をチェック

では、母親を見れば、自分が薄くなるか否かが分かるのでしょうか。

実際には母親は女性ホルモンを持っているため、仮にアンドロゲンレセプターを持っていても、髪の毛に大きな変化が見られることは多くありません。

母方からの遺伝を考えるときには、その父親、つまりあなたの祖父を確認してください。

自分から見て母方の祖父が薄いのか、薄くないのかで、将来的に自分が薄くなるか否かを感じ取ることができます。

禿げは隔世遺伝するとよく言われますが、それは母方の祖父から受け継いでいるのです。

以上の事から、薄毛は父方ではなく、母方から遺伝すると言えます。

ただしこれは薄くなる原因のひとつであり、生活習慣やストレスもまた、頭皮へのダメージにつながることを忘れてはいけません。